日本の65歳以上の人口の割合(高齢化率)は2025年には約30%となり、確実に「超高齢化社会」へと入ります。高齢になってもいつまでも健康な生活を送りたいものです。健康なからだを保ち続けるためにはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。
私達は老化の進行に与える遺伝因子(変異など)や環境因子(栄養素など)の影響や中高齢期からのカロリー制限による病気の改善の仕組みや、老化の進行に与える影響についてモデル動物を使用して研究しています。私達の主な研究内容は以下の通りです。
詳しい内容は「生化学教室」研究室ホームページをご覧ください。
〈研究内容〉
老化促進モデルマウス(SAM)を用いた老化研究
○ 老化促進分子機構
○ 早期学習記憶障害とその制御
○ 遺伝子多型と老化および老化関連疾患
○ 若齢期の環境が老化に与える影響
中高齢からはじめる食餌制限:有益作用とリスク
○ 異常生体高分子蓄積に対する影響:酸化傷害タンパク質など
○ サルコペニア(加齢性筋肉減弱症又は筋肉減少症)に対する影響
○ 腎機能低下に対する影響: アルブミン尿症改善など
栄養素と老化に関する研究
○ 高タンパク質、高脂肪食と老化
○ 鉄蓄積と老化
○ 老化の性差・種差・個体差:遺伝子発現の相違
高橋 良哉 教授
老化は形態学的、組織学的なレベルのみならず遺伝子レベルでも捉えられるようになりましたが、その多くの現象は遺伝子のみでは単純に説明できません。一方、老化は年をとってからの目に見える現象として現れますが、若い時の食事や環境が老化の進行や寿命に影響することが動物実験で知られるようになってきました。このことは、老化は決して年をとってからだけの問題ではないことを意味しています。老化は私達が思っているよりとても複雑な現象です。未知なることが多い老化ですが、それ故にその魅力にひかれ長年に渡り老化研究を続けています。私達の研究成果が学術研究面のみならず、応用実践面でも社会に貢献できるよう今後も努力していきます。
〈高校生へ〉
くすりは、私達の病気を治し、健康を維持するためにとても大切なものです。薬学部では主に病気のしくみとその治療に関する勉強をします。しかし、食事や生活などの改善による健康維持、すなわち、「くすりに頼らない研究」もとても重要であると私達は考えています。薬学部でくすりの勉強をした後は、私達の教室で卒業研究生や大学院生として「老化のしくみ」や「抗老化」についての研究をしてみませんか。
〈卒業研究や大学院における研究活動〉
卒業研究や大学院では、「老化および老化関連疾患の発症とその制御」を主テーマとした研究を行います。具体的には、老化促進モデルマウスSAMP8系で見出した様々な遺伝子変異について老化促進現象やSAMP8系マウスの特性である学習記憶障害との関係について研究を行います。また、食事のカロリーや脂質、タンパク質、鉄などの栄養素が加齢に伴うDNAやタンパク質などの高分子傷害に与える影響について研究を行います。
生化学教室は面白い先輩達がいてとても楽しい研究室です。お菓子をつまんだりお茶したりでいい雰囲気、定期的に飲み会などの行事もやったりするので楽しいですよ。この研究室には他にはない様な機器もあるので貴重な経験を積めるだろうと思います。私の研究テーマですが身近な高脂肪食が加齢に与える影響について研究します!研究を続けていくうちに自分の普段の食生活の見直しにもなるのではないかと思います!
(朝倉透、5年)
私は、卒業研究テーマを「加齢に伴う骨格筋におけるカルボニル化酸化タンパク質の蓄積について」としました。何か分からないことがあれば先生方も納得出来るまで、しっかり教えてくださいますし、先輩も優しく研究室内の雰囲気も和気藹々としていていると思います。これから二年間、研究室の仲間と共に頑張っていきたいです。
(今村明日香、5年)
私は誰もが通る道である老化について興味がありこの研究室に入りました。私の卒業研究テーマは「加齢に伴う心筋構成分子の加齢変化」です。今まで勉強していたような結果が既にわかっているようなものではないので自分でできるか少し不安はありますがやりがいはあると感じています。まだこのテーマで本格的な研究は始まっていませんが2年間頑張っていきたいと思います。
(金子ちひろ、5年)
私は老化に、特に加齢に伴う鉄蓄積の解析についてを生化学教室で研究していきます。和やかな生化学教室の雰囲気のもとで誰にも訪れる老化について、少しでも多くを理解していけるようにこれから頑張りたいと思っています。
(狩野愛美、5年)
二十歳になりやっと大人になった!と喜んでいたのに大学の授業で、老化の始まりは22歳頃だと知った時は本当に衝撃を受けました。また、老化には遺伝子より環境が大事で、ある程度の食餌制限は寿命を延ばすことなどを知り、老化について興味がわきました。私は『食餌制限によるアルブミン尿症改善機構』に関する研究をしますが、研究室では老化についてみんな様々なテーマを持つのでとても楽しみです。
(鈴木藍、5年)
現在の日本では、様々な国の料理があり、食は欧米化してきました。欧米の食事は日本食に比べて、脂肪の含有量が顕著に多いようです。私も普段の食事を思い返すと、日常的にチーズやバターなどの高脂肪な食べ物を摂取しています。日本は長寿の国で有名ですが、低脂肪の日本食から高脂肪の食事に変化した日本人の健康が心配になり、研究したくて、この研究室に入りました。高脂肪食が及ぼす健康への影響を研究して、健康的に歳をとるための食を提案できたらと思います。
(高嶋由紀乃、5年)
私は老化に関係した研究に興味があったので生化学教室に入りました。優しい先輩方がいて、とても雰囲気のいい研究室です。今後は老化促進モデルマウスSAMP8の脂質代謝に関する研究をしていく予定です。まだ研究は始めていませんが、実験操作のミスばかりしないよう集中して、頑張って研究を進めていきたいと思います。
(原杏奈、5年)
私は以前から老化について興味があり生化学教室を選びました。現在の日本は高齢者が年々増加するに伴い様々な問題が起きています。そのなかでも私は脳への鉄の蓄積が関係するアルツハイマー病に興味があったので、研究テーマを「老化動物の脳に蓄積する鉄結合タンパク質の解析」にしました。短い期間ではありますが自分の研究が少しでも誰かの役に立てられるよう、一生懸命頑張りたいと思います。
(持田幸恵、5年)
私は、以前から老化に関する研究がしたいと思っていたので生化学教室を選びました。私の研究テーマは「高脂肪食・動物性タンパク質摂取によるSAMP8とSAMR1の肥満感受性」です。老化は誰にでも起こるものであり、それに伴う生活習慣病も問題となっています。だからこそ、研究を通し老化について少しでも多くのことを理解できるように頑張りたいと思います。
(上村菜摘、6年)
私のテーマはウィルソン病に決まりました。ウィルソン病の患者さんの治療に少しでも役立つような研究をしてみたいと思っています。実験を進めていく過程で様々な壁にぶつかると思いますが、その都度考え、問題解決能力を身につけ、これから薬剤師になる上で役立てていきたいです。恵まれた設備や環境のなか、これから実験がんばります。
(小倉智絵、6年)
私はとっても優しい先輩たちと意外にお茶目な高橋先生とわからないことを親切に教えてくれる大寺先生の元でウィルソン病の研究をしています。ウィルソン病は肝臓の銅代謝異常が原因で引き起こされる病気ですが、私たちの研究室では銅以外に鉄にも注目して研究を進めています。研究室内の雰囲気はとても良く、飲み会なども頻繁に行われておりみんな仲良しでとても楽しい研究室です。
(小倉洋平、6年)
研究内容は加齢に伴う肥満について、老化モデルマウスを用いて肥満と腸管における脂質吸収に関わる分子の発現量と質の違いについて調べます。自分は不器用なので安易な実験の失敗などをしないように気をつけたり、まわりに遅れをとらないよう頑張りたいと思います。
(金子貴信、6年)
生化学教室では誰もが生きていくうえで経験する「老化」をテーマに、「老化」に関係する未知なるものを生化学的に解明していきます。今、卒業研究のテーマも決まり、研究の成果が必ずしも出るとは限りませんが、これから自分のテーマに積極的に取り組んでいきたいと思います。また、生化学教室で始まる新たな仲間との交流を深めながら楽しく過ごしたいです。
(神田裕美、6年)
私は健康的で元気な老人になりたい。そのため老化についての知識を学べて、老化の研究をしている生化学教室に所属した。また、日本は長寿大国である。私達の研究が少しでも高齢の方々の救いになれば、日本全体を元気に出来る、と日々思いながら仲間と切磋琢磨し活動をしている。私達の教室では動物を使った実験や、他の研究
室にはないような高価な機器を用いた研究が可能なので、貴重な経験が出来る。また研究ばかりではなくイベントが盛り沢山。皆で食事やスポーツ、飲み会等が楽しめる研究室だ。
(齊藤直人、6年)
生化学教室では、ウィルソン病について研究します。たくさんの、優しい先輩方や頼れる先生に、楽しい仲間がいます。この研究室では研究ももちろん一生懸命やりますが、たくさんの思い出もつくっていきたいです。これからの二年間を有意義なものにしていきたいです。
(鈴木駿介、6年)
私の研究テーマは加齢に伴い脳に蓄積する鉄結合タンパク質の解析です。脳への鉄の蓄積はアルツハイマー病やC型肝炎など様々な病気と関係していると言われています。まだ本格的に研究は始まっていませんが、これから一生懸命頑張っていきたいです。
(平尾鮎子、6年)
誰もが年をとり"老化"が起こります。その老化のメカニズムというのは、まだまだ不明な点が多いです。それに対して研究ができる研究室は決して多くなく、この生化学教室はそのひとつです。それらを一歩ずつ明らかにしていくことで"老化"とは何なのか、いつの日か解明できるかも知れません。そんな無限の可能性を持った研究を自分の可能性を試すことができる環境を持った研究室です。
(増冨裕文、6年)
私は、老化とそれに伴う疾患に興味がありこの研究室に入りました。今後は、「高鉄餌食がアミロイド前駆タンパク質発現に与える影響」をテーマとして研究を進めていく予定です。先輩方も優しく、とても楽しい研究室です。この研究室は老化に関する研究をするには素晴らしい環境なので、頑張っていきたいです。
(森裕也、6年)
私は卒業研究のテーマを「ウィルソン病モデルLECラット肝臓におけるDNA架橋タンパク質の解析」としました。架橋を形成するタンパク質が何種類か存在することは明らかになっていますが、未だにそれらのタンパク質の詳しい情報はわかっていません。短い研究期間ではありますが、これらのタンパク質の同定を目標とし、またこの研究が後の疾病治療に少しでも役立ってくれることを願い、精一杯頑張ろうと思います。
(矢作美由紀、6年)
自分は老化の研究に興味があって生化学教室に入りました。今は老化促進モデルマウス(SAM)を用いて、肥満と腸管における脂質吸収に関わる分子の発現量・質の違いについて研究をしています。まだまだわからないことはたくさんありますが、やりがいはあると思います。先生や先輩も優しく、研究室の雰囲気はとても良いので、興味のある方は是非一度足を運んでみてください
(渡邊卓巳、6年)
私は老化について以前から興味があり、現在知られているあらゆる老化関連疾患の内、特にアルツハイマー病に興味があります。卒研で私が行うアルツハイマー病にも関係している、加齢に伴い脳に蓄積していく鉄結合タンパク質を解析することで、今後アルツハイマー病や他の老化関連疾患の研究に少しでも役に立てればと思っています。
(和田愛美、6年)
初めて東邦大学に足を踏み入れた時の感動はとても大きなものでした。東邦大学習志野キャンパスは薬学部と理学部が一緒のキャンパスで学べ、多くの学生の笑顔がキャンパスいっぱいに広がっているのが印象的でした。特に校内に咲いている桜はきれいで、お花見をしている学生や教職員の姿に驚きました。私の研究内容は人類の永遠のテーマである「老化」についての研究で、その多くがいまだ謎に包まれています。この研究の最終目的は老化をくいとめることにありますが、今現在の医療ではそれは不可能です。しかし、その「老化」を遅らせることは可能です。日本は世界的にみても長寿国で老化研究は進んでおり、多くの研究者がこの難題に向かって日々研究していると思います。私も早くこの一員に加われるよう一所懸命努力したいと思います。生化学教室は高橋教授や大寺先生をはじめ多くの学生が所属しています。先生方も学生もみんな優しく親切に接してくれて楽しい毎日を送っています。和気あいあいとした研究室なので、きっとここで研究してみたいなと思うはずです。
(松下勇琢、M2)